30歳になったとき、私は出会い系を使い始めました。
「20代のうちに相手が見つからなかったら、本気を出してみようかな?」なんて考えていたので、いい機会だったかもしれません。
本当ならもっと早く使うべきとツッコまれそうですが…。
ちなみに私は「もう30歳だし、さすがに若い子を探すのは無理だよな」と思って、同じ30代の女性に話しかけていました。
恋愛だって年齢相応ってものがあるだろうし、近い年代のほうが会いやすくなる…そう信じていたのです。
しかし私の予想とは裏腹に真っ先に仲良くなったのは23歳の結菜という女の子でした。
すでにOLとして働いているのですが、これくらい年齢差があると恋人にはできないと思って、話しかけてくる結菜とも節度を持って仲良くしていたのです。
私は「きっと結菜からするとお兄ちゃんみたいなものだろう」と思っており、結菜の『社会人になって間もない人にありがちな悩み』を聞いてあげていたら、結菜はどんどん積極的になってきたのですね。
「○○さんってどんな人が好きなんですか?」とか「○○さんってモテそうですよね」みたいなことを言ってきて、私は「勘違いしそうになるなぁ」とくすぐったく思っていたのですが…。
ある日結菜からデートに誘ってきたのです。
それで私は「出会い系にはもっと若い男もいるし、そういう人と行ったほうが楽しいと思うよ」と言ってみたところ、結菜は「○○さんみたいに落ち着いた人がいいですし、なにより30歳ならまだ若いですよ!」と押し切られデートすることになりました。
待ち合わせ場所にいた結菜はやはり若々しくそれでいて可愛らしいです。
そんな結菜を見ているとますます「自分からすると眩しすぎるし、これっきりだろうな…」と考えました。
しかし結菜は腕を組もうとしてきたり、ときどきボディタッチをしてきたりして、距離間に困るスキンシップをしてくるのです。
デートが終わりに差し掛かった頃、私は意を決して「これ以上は私も年甲斐もなく本気になるから結菜ちゃんも別の人と…」と言うと、「私は○○さんが良いんです!」とちょっと怒り気味に言われてしまい、まずはお友達からって感じで交際をスタートしました…。
その結果ですが今でも続いています。
というか私は若い恋人に夢中になってまして、一緒に遊園地ではしゃいだこともありました。
結菜が本気になってくれたおかげで私も本気になれまして、結菜となら結婚も意識できると信じています。
出会い系で若い子と恋人になれるなんて、世の中捨てたものではないと思いました。
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